柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 > アカメガシワ

HOME | 植物の部屋

アカメガシワ   赤芽柏   トウダイグサ科アカメガシワ属

アカメガシワ雄花
雄花と赤い新葉<撮影:2015年7月>

アカメガシワ雌花
雌花 <撮影:2015年7月>

アカメガシワの若い果実
若い果実 <撮影:2015年7月>

パイオニア植物

近くの里山に行くと、ほぼどこでも見られる樹だ。それもそのはずで典型的なパイオニア植物(先駆植物)であり、崩壊地や他の樹木が倒れたり伐採されて隙間ができたりしたところに真っ先に生育する。陽が当たるところでぐんぐん育つ陽樹なので、林の縁にもかなり多い。
 先日ある観察会で里山めぐりをしたのだが、崖が崩れてむき出しになった地肌に、各種の草とともに若いアカメガシワがたくさん生えていた。なんともたくましい樹である。
 今日、我が家の草むしりをしたら、なんと我が家の庭にも実生の小さなアカメガシワがあったからびっくりである。もちろんすぐに抜かせていただいたのだが。

花弁のない花

その名の通り、若い葉はくっきりとした赤い色をしている。星状毛がびっしりと生えているので、まるで枝に赤いビロードがついているようだ。成長するとともに赤い色はなくなりどこにでもある緑色の葉になるのだが、葉柄にはずっと後まで赤が残るので、他の樹木との区別は容易である。
 花には花弁がない(小さな萼はある)ので、いわゆる花らしさはないから、あまり注目されない。それでも雄花は黄色い葯をもった雄しべが球形に開き、穂状に立ち上がってつくので遠目にも結構目立つ。しかし雌花はずっと地味な姿で咲くので、よほど注意してみないと存在すらわからないかもしれない。


<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2015年7月12日>

#