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アケボノスミレ   曙菫   スミレ科スミレ属

アケボノスミレ
<撮影:2012年4月> アケボノスミレ
撮影場所は上とは別<撮影:2012年4月>

「春はあけぼの。」とくれば、これはもう枕草子だ。「やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」と続く名文は、いまも頭の隅に焼き付いている。その曙の空にも負けない美しいスミレがアケボノスミレだ。
 植物に実に詳しい(鳥や蝶などについてもその知識はすごい)Hさんに、ある里山の稜線で咲いていたこのスミレを案内してもらったのが初めての出会いだ。
 言ってみれば、スミレはどれも美しいのだが、このスミレを見た時はまさに別格、という感じがしたものだ。
 ふくよかで温かみさえある花弁、実に堂々としたその立ち姿。花時の葉は、いじけたように丸まっていて背も低いので、花がより目立つ仕掛けになっている。
 こういうものを見てしまうと、春の「スミレ追っかけ」がますますやめられなくなる。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし 山と渓谷社)
<記事 2014年4月6日>

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