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アオイスミレ    葵菫   スミレ科スミレ属

アオイスミレ花
さわやかな淡紫色<撮影:2013年4月>

アオイスミレ花
ほとんど白花<撮影:2013年3月>

アオイスミレ実
まん丸い実<撮影:2012年4月>

地上に春を告げるスミレの中でもかなり早い時期に開花するのがこのアオイスミレ。それだけに、3月に入って暖かくなってくると、いまかいまかと待ち遠しい。
 全体に大ぶりで多毛なので、スミレにしては珍しく力強い感じがする植物だ。
 葉は、ほとんど円に近い。新葉は左右からぐるりと巻き込んで、筒状になって伸びてくる。花が終わってからもどんどん大きくなり、地面を隙間なくおおうほどになる。まるで小ぶりのフキの葉のようであることから、ヒナブキという別名がつけられている。
 花は、上弁が立ち上がり、縦に細長い。ほとんど白花かと思えるものから、かなり紫色の強いものまで、色には変化がある。花の最盛期を過ぎると、へたり込んで地面に寝ている花も少なくない。私はそれをムンクの「叫び」のように見立てたが、賛否は相半ばしているようである。
 果実も大きな球形。毛深くてなんとなく愛らしい。種子につく種枕(蟻の好物)も大きいので、観察には重宝している。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし 山と渓谷社)

<記事 2015年3月1日>

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