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 アリアケスミレ    有明菫   スミレ科スミレ属

アリアケスミレ花
花 <撮影:2015年4月>

アリアケスミレ距
ぽってりした距 <撮影:2012年4月>

アリアケスミレ葉
葉はスミレにやや似る <撮影:2013年4月>

アリアケスミレ返り咲き
返り咲き <撮影:2015年11月>

<写真は4枚あります>
 あくまでも白い花弁にさっと紫のすじが走る、唇弁に強く、側弁はそれより弱く、上弁はさらに淡く。
 有明とは、空に月が残ったままで夜が明ける陰暦16日以後の夜明けのこと。昇りはじめた太陽に地平線付近が赤く染まり、その赤は上空に行くにしたがってまだ残る闇に吸い込まれていく。
 このスミレを見て、有明という名をつけた命名者の感性には脱帽である。

 湿地帯のなかの少し乾いた場所や、川沿いの崖などでこのスミレを見てきた。
 それが実は、我が家の庭にもある。ご近所の方が、「いつのまにか植木鉢に咲いていたの。よかったらどうぞ」と植木鉢ごと気軽にくれてくれたものだ。植木鉢のものは1年で絶えてしまったが、知らぬ間に庭に落ちた種が(蟻が運んだのかもしれない)芽を出し、いまでは毎年しっかり花をつけてくれる。
 ちょっとおとなしいタイプのスミレだけに、じっくりと眺めていたくなる。
 距はややぽってりとしており、葉はスミレ(マンジュリカ)にも似たへら形から長披針形で、葉柄にはわずかに翼がある。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし 山と渓谷社) 『新明解国語辞典 第5版』(山田忠雄・柴田武ほか 三省堂)

<記事 2016年3月20日>

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