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エゾアオイスミレ  蝦夷葵菫  スミレ科スミレ属

エゾアオイスミレ
花柄がすっと立ち上がる <撮影:2014年4月>

エゾアオイスミレ
豪雪地帯ゆえか花柄が伸びない <撮影:2014年6月>

エゾアオイスミレ距
距はずんぐりぽってり <撮影:2014年4月>

名前にエゾとついていても北海道にだけあるというわけではなく、群馬県内でも見ることができる。ただ、私の見ている限りでは北部の積雪地帯に多いようだ。もっとも「上州花狂い」氏は県西部で自生地を確認しているというから、実際の広がりはもっと大きいのかもしれない。私もいつかは県西部のエゾアオイスミレを見てみたいものだ。

 よく似ているアオイスミレは里山のあちこちにあるので、個体数はアオイスミレの方が多いのかと思っていたら、世界的にはエゾアオイスミレの方が分布は広く、「温暖で湿潤な日本の気候に合わせて特殊化したのはむしろアオイスミレのほうだ」(『日本のスミレ』いがりまさし)という。ちょっと意外だ。
 花はアオイスミレによく似ているが、エゾアオイスミレの方がより開放的で、雌しべも外からよく見える。花柄もよく立ち上がり、きりっとしている(アオイスミレの花はだらしなく寝転んでいるようなのが多い)。植物体全体が毛深いのは共通するが、葉の先がすっととがっているのがエゾアオイスミレだ。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし 山と渓谷社)
「上州花狂いの植物散歩」(Website)

<記事 2018年1月13日>

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