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ギンリョウソウ    銀竜草   ツツジ科(←イチヤクソウ科)ギンリョウソウ属

ギンリョウソウ
<撮影:2008年7月>

ギンリョウソウ
 <撮影:2013年5月>

ギンリョウソウ実
ぷっくり膨らんでいるのが果実 <撮影:2013年8月>

緑色の部分が一つもないから、キノコの仲間と間違えられることもあるようだが、れっきとした被子植物である。
 ただ、葉緑素を持たないため光合成ができず、他の植物と特別な菌類に依存する腐生植物(「菌従属栄養植物」)だ。
 一見すると不気味ともいえるが、10数センチの高さしかない小さい花なので、見慣れてくるとなかなかかわいい。もっと慣れてくると、この植物独特の純白さが美しく見えてくるから不思議なものである。
 ちょっとした里山から尾瀬などの厳しい環境下のところまで、山陰のやや湿気っぽいところでよく見かける。一番上の写真は、(私にとっては)きつい急傾斜の山道を登ってあえいでいるときに足下にあったもの。一気に気持ちが軽くなったことをいまでも覚えている。
 下から見ると(写真中)、開いた花弁の真ん中に青いものがあるが、これはキノコ状に広がっている雌しべの柱頭である。そのまわりに黄色い雄しべの葯がのぞいている。
 私のよく行く里山では、ことしはとうとうギンリョウソウの姿を見ずに終わってしまった。もしかしたら絶えてしまったのかと、少し心配している。


<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社))

<記事 2015年7月4日>

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