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ハバヤマボクチ    葉場山火口   キク科ヤマボクチ属

ハバヤマボクチ開きかけたハバヤマボクチ

山の中腹にある植物園で見た花である。最初、まえにハイキングの時見たことのあるオヤマボクチかと思ったら、すぐわきに名札が立ててあった。これが初見である。オヤマボクチとは科属が同じで、見た目もよく似ている。茎が固く、稜があることや根生葉の形が違うことで区別がつく。

若葉を餅やそばに入れる

葉の綿毛を集めて火打ち石で出した火花を移しとる火口(ほぐち)とすることでも、若葉をヨモギのかわりに餅に入れる(信州の蕎麦屋で、これをいれたそばを食べたことがある)ことでも、両ボクチはよく似ている。そのうち、火をつける実験をしてみたいものだ。
 和名のハバヤマとは、草刈り場のある山のことだという。

ひとときのきらめき

キク科の頭状花であるから、一つの花のように見えるものは、たくさんの筒状花のかたまり。上の写真は、まだ筒状花が成長しておらず、全体が1個のつぼみのように見える。周りをおおっている総苞は、蜘蛛毛に覆われてきらめいている。赤っぽい筒状花がだんだん成長してくると、下の写真のように口が開いてくる。さらに筒状花が伸びて頭花の口が開ききると、総苞は、とげとげしいだけの平凡な姿になってしまう。
 "若い"ひとときだけに見られる美しい姿に出会えたのは幸運だった。

<参考文献 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」(林弥栄監修、山と渓谷社)「原色牧野植物大図鑑」(牧野富太郎・本田正次著、北隆館)>
<撮影日 2012年10月4日>
<記事 2012年11月6日>

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