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ヒメノキシノブ       ウラボシ科ノキシノブ属

ヒメノキシノブ
<撮影:2014年10月> ヒメノキシノブ
根茎がしっかり樹に張り付いている<撮影:2014年10月>

紅葉の良い季節に森の中をうろついていたら、木の上でヒラヒラするものがある。遠目にはノキシノブのように見えたが、近づくと葉の先は円くなっており、ソーラス(胞子嚢群)も先端部にわずかしかついていない。
 ヒメノキシノブだ。
 ノキシノブは、苔むしたような樹の上や岩場で随分見かけて珍しくもないが、同属のヒメノキシノブは、私にとっては珍しい存在である。
 着生植物で、樹の肌や岩にへばりついて育つが、寄生植物ではないから木から栄養をもらうという関係ではない。ただそこに宿っているだけなのだ。凡人の発想では、なにもこんな不安定な場所で生きていかなくてもいいものをと思うのだが、きまってこういうところにいるところを見ると、彼ら(彼女ら?)にとっては、他に代えがたい魅力的な場所なのだろうな。
 ヒメと名がつくように、ノキシノブに比べればこじんまりしているが、葉の質はノキシノブより硬そうである(そう…というのは、手の届く高さで見たことがないので、いまだに姫の肌に触れることもできていないのだ)。




<参考文献>
『日本の野生植物 シダ』(岩槻邦男編/平凡社)
「大阪南部の自然 シダ植物」(Website)

<記事 2014年11月13日>

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