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 ヒメスミレ  姫菫  スミレ科スミレ属

ヒメスミレ
 <撮影:2018年3月>

ヒメスミレ
 <撮影:2014年4月>

ヒメスミレ
距は太め <撮影:2016年4月>

山ではほとんど見かけないが、町の中にはあちこちにある。それもひろい公園などよりは、アスファルトの割れ目とか、道路と塀が接するところにあるわずかな土の上など、なにを好き好んでこんなところに、と思うような場所にあることが多い。
 こうしたところは、一度入り込むと競争相手になる植物が入ってこられないため、案外居心地がいいらしいのだが、人間の目から見ると何とも物好きな植物に思える。
 同じようにアスファルトの割れ目好きなスミレ(マンジュリカ)に比べれば小さいので、今一つアピール力に欠けるが、くっきりとした紫色の花はなかなか魅力的である。葉は三角状披針形、葉柄にはほとんど翼がないので、スミレとは区別できる。
 生育する場所が場所なので、除草剤をかけられたり、他の草と一緒にむしり取られたりで、集団ごとなくなってしまうこともある。先日も、毎年見に行く場所に行ってみたら、花はもちろん、葉の1枚も残っていなかった。ここは道路脇の塀の下に10株以上が並んで咲く場所だったのだが、なんとも残念。
 身近に見られるもう一つの場所は(他人の)墓地なので、ここも先行きが心配である。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし 山と渓谷社)
「上州花狂いの植物散歩」(Website)

<記事 2018年4月24日>

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