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ヒヨドリジョウゴ   鵯上戸    ナス科ナス属

フクロシダ
実 <撮影:2014年10月>

ヒヨドリジョウゴ実
紫色の花 <撮影:2015年8月>

ヒヨドリジョウゴ花
毛深い茎 <撮影:2015年8月>

晩秋になっても鮮やかな赤い実をつけているので、よく目立つ。
 手近な図鑑には「果実をヒヨドリが好んで食べる」とあるが、あの貪欲なヒヨドリ(我が家の柿泥棒!)がこの実をつついているのを見たことがないし、かなり遅くまで残っているのを見ると、どうもいまひとつ信用できない話である。つまり、「食べない」とはいわないが、「好んで」には強い疑問符がつくということだ。
 果実の色と形はほかにも似たようなものがあるが、不規則に3裂、5裂している葉の形や、茎も葉も毛深い姿を見ればすぐにそれと分かる。

ムラサキヒヨドリジョウゴ

そんなことで、里山歩きでこの実を見つけたことは何回かあるが、花についてはうっかりと見過ごしていた。
 それが今年、別の目的で行った林道沿いに咲いていたので、なんとか撮影することができた(写真中)。
 ぴんとそり返った薄紫色の花弁、その基部にある緑色の斑点がアクセントとなって、緊張感のあるはつらつとした姿がなかなか美しい。
 ところで、手近な図鑑や植物のWebsiteではいずれも、ヒヨドリジョウゴの「花は白色」と断定している。となると、もしかしてこれは別物? と思いながらいろいろあたってみたが、どうやらこれはヒヨドリジョウゴの品種にあたるムラサキヒヨドリジョウゴというもののようだ。これが珍しいものであるかどうか、私にはわからない。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本V』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社)

<記事 2015年11月23日>

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