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フシグロセンノウ   節黒仙翁   ナデシコ科センノウ属

フシグロセンノウ
雄しべが伸びあがっている<撮影:2012年8月>

フシグロセンノウ
雨に濡れるといっそう艶やか <撮影:2010年9月>

フシグロセンノウ茎
茎の節が黒ずむ <撮影:2013年9月>

緑濃い夏の森の中に突然、鮮やかなオレンジ色の花が立ち現れてくる。なんだが胸がドキッとする。
 5弁の花は大きく、かなり遠くからでも目に入る。何株もがいっしょに咲いている場所ももちろんあるが、なぜかポツンと一株だけで立っていることも少なくない。それでも強烈な存在感がある。
 私など、時々山道をクルマで走りながら、フシグロセンノウがあったと思って近づくと、道路の測量用か何かの杭の頭がオレンジに塗られているのだったりして、人知れず苦笑したことが何度もある。

 大きな花弁の下部は筒状に細くなり、そこから10本の雄しべと5本の雌しべが突き出す(上の写真で見えるのは雄しべのみ)。
 茎の節が少し膨らみ、黒ずむのが「フシグロ」の名前の由来。また「センノウ」は、昔、京都嵯峨の仙翁寺にあったことによるという。


<参考文献>
『日本の野生植物 草本U』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)

<記事 2015年8月7日>

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