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 フタリシズカ 二人静 センリョウ科チャラン属

フタリシズカ
花弁がない花 <撮影:2013年5月>

フタリシズカ雄しべ
白いところは雄しべの花糸 <撮影:2018年6月>

フタリシズカ雌しべ
雄しべの下に雌しべ <撮影:2018年6月>

フタリシズカ果実
ゼリーのコップ <撮影:2016年6月>

同じ属のヒトリシズカが花穂を1本立てるのに対し、こちらは2本のことが多いのでこの名前が付いたのかと思っていたら、ものの本によれば、能の「二人静」が命名の由来だという。静は有名な源義経の愛妾であった静御前のことである。この能は見たことがないし、名前の由来に立ち入ると結構な文字数を必要とするので、興味のある方には下記の参考文献を読んでいただくことにしよう。

 花の姿はなかなか独特のものがある。なにしろ花弁も萼片もないのだから、葉の間に何か白いものが立っているというだけで、咲いているのか咲いていないのかもよくわからない。
 その丸っこくて白いものは、むき出しになった雄しべ。それを取り去ると、雄しべに守られていた雌しべが出てくる。これだけだ。それが連なって花穂を形成しているので、1つの花穂には10個以上の花がついているということになる。
 果実が実り始めた時は、ゼリー状のコップに入ったようになっている。このコップのようなものがなんなのか、手持ちの図鑑に当たってみたが、判明しない。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』(監修/林弥栄 写真/平野隆久 山と渓谷社)
『野草の名前 春』(文庫版)(高橋勝雄著 山と渓谷社)
「松江の花図鑑」(Website)

<記事 2018年6月8日>

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