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イワギボウシ  岩擬宝珠  キジカクシ科ギボウシ属

イワギボウシ
花 <撮影:2017年9月>

イワギボウシ
花 <撮影:2017年9月>

イワギボウシ
全体の雰囲気 <撮影:2017年9月>

3年前、ある比較的珍しいシダを観察に行ったら、近くの岩にどうもギボウシの仲間と思う葉をつけた植物が何株もみつかった。まさに岩から生えているとしか言いようのない生育状況である。
 これは、いままで図鑑でしか見たことのないイワギボウシかもしれないと思って、葉の写真を撮り、図鑑と見比べてみるのだが、葉だけの詳細写真がないので、なかなか確信が持てない。
 そんな状況だったが、次の年もほかの地域の観察に忙しくて、開花期と言われる時期にそこへ行くことができなかった。ようやく今年、花に出会うことができた。
 薄紫の花弁。きつい筋はなく、苞は膜質でしおれた感じ。葉も、子細に見ると葉柄につながるところに紫色の小さな斑点がある。こうした特徴から、これがイワギボウシであることを確信した。
 とくに希少な植物というわけではないが、何年かかけて自分なりにたどりついた花なので、その美しさは格別である。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本T』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社)

<記事 2017年9月15日>

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