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ジャケツイバラ    蛇結茨   マメ科ジャケツイバラ亜科ジャケツイバラ属

ジャケツイバラ花
裂開前のおしべの葯の赤が鮮烈 <撮影:2013年5月>

ジャケツイバラ全体
樹に絡みついて花を咲かせる <撮影:2015年5月>

ジャケツイバラ幹
いぼのようなものの先に鋭い刺が <撮影:2012年4月>

とにかく遠目でもよく目立つ花だ。一見マメ科らしくない左右相称の、華やかな黄色花である。
これまで私が見た限りでは、山の中よりも人里近い沢の崖などにある。とはいえ、かなりの高木になるので、目の高さで花を見られる場所は少ない。
いや、「高木」というのはたとえで、この木は図鑑では「つる性落葉低木」とされている。そのつるで近くの木に絡みつき、結果として高い、日の当たるところまで登りあげ、そこで花を咲かせるのだ。
私がよくいく里山にもこの木があるのだが、道に花びらが落ちていても、この木や巻きついているほかの木の葉にさえぎられて花がみえない。双眼鏡で丹念に探して、ようやく逆光で黒ずんだ花を見ることができるというありさまなのだ。
もっとよく見たいと欲求不満を募らせていたのだが、あるとき偶然にクルマで走行中、目の高さに咲いている花を見つけた。文字通り踊りだしたいような気分であわてて車を道路脇に止め、心ゆくまで眺めることができたという次第である。
花のない時期は絡み付いた木と渾然一体となって、注意深く観察しないとどこにあるかわからない。ただ、曲がりくねった太い幹には特徴的な、いぼのようなものが多数つき、その真ん中に鋭い刺があるので、そこをみれば一目瞭然である。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2015年5月19日>

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