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カジカエデ    ムクロジ科カエデ属

カジカエデ花
強烈な存在感 <撮影:2014年5月>

カジカエデ果実
若い果実 <撮影:2012年5月>

カジカエデ葉
葉 <撮影:2013年5月>

カジカエデ黄葉
黄葉 <撮影:2013年114月>

一緒に植物を見に来た人に「これがモミジの花です」というと、ときには「えっ、モミジに花が咲くんですか?」と驚く人がいる。カエデ(モミジ)はどうしても紅葉の時期のイメージが強烈だから、春から初夏にかけての青葉の時期はあまり注目されないのだろう。しかも、花そのものは小さなものが多いので、咲いていても見過ごされてしまうようだ。実際には、赤い花や黄色い花があって、なかなかきれいなのだが。
 そのなかでも大ぶりなのが、このカジカエデの花である。私がよく行く山にはずいぶんたくさんあって、県道をそこそこのスピードで走っていてもけっして見落とすことはない。
 それでも、車を止めてじっくり見ようという人はなかなかいないようで、私がカメラで撮影していると「何があるんですか」と聞いてくる人もいる。

 一番上の写真のふっくらとした赤いものが花弁で、そこからたくさんの雄しべが突き出している。これが1本の樹にどっさりついているのだから、目立たないわけがない。実は、雌花の写真を撮っていなかった。果実は撮影しているから、広い意味での雌花に接していないわけではないのだが…。
 葉も大きくて、よく目立つ。蛙の手を思わせるような、いわゆるモミジの形ではなく、サトウカエデ(いわゆるメイプルリーフ)に近い。秋の黄葉も美しい。
 カジカエデの「カジ」は、この形がカジノキの葉と似ているのでつけられた名だという。う〜ん、でも、あんまり似てないんだよね。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2017年5月11日>

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