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カヤラン   榧蘭   ラン科カヤラン属

カヤラン
<撮影:2012年5月> カヤラン
<撮影:2014年5月>

崖にしがみついて咲いていた

葉が針葉樹のカヤに似ているところから名がつけられた花である。写真で見てもよく分かる。
 で、この花は「基部から多数の根を出し、樹幹に着生する」と図鑑には説明されている。たしかに、杉林に多く、杉の枝からぶら下がっている写真も少なくない。
 それなのに、植物観察の師匠であるK氏に案内されたこの花は、切通しの崖の側面に根付いているのだ。
 同行した人は、林の中の杉から下がっていたり、下に落ちていたりするカヤランを見たことがあるという人だったが、崖についているのを見るのは初めてと、しきりに感嘆の声を上げていた。
 近くにうっそうとした杉林があるので、そこから風に乗って飛んできて、うまい具合に崖に苔が生えているのでそこにしがみつくことができた――などと勝手に想像しているが、真偽のほどはわからない。
 花そのものはごく小さく、よく目をこらして観察しないとわからない程度のものであるが、クローズアップで見るとなかなかかわいらしい。

<参考文献>
参考文献『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/永田芳男、解説/畔上能力/山と渓谷社)
<記事 2014年5月7日>

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