
花柄に毛 <撮影:2013年4月>

葉柄にもたくさんの毛 <撮影:2012年5月>
タチツボスミレの品種で、花柄に毛があるものを区別してケタチツボスミレと呼んでいる。
毛があるかないかなどはどうでもいいようなことのように思う向きもあるかもしれないが、植物生理学会のサイトで「トライコーム(注、毛状体のこと)の役割は、それぞれのトライコームによって違っていますが、強い光に対する防御、強風時に気孔から過度に水分を失う事を防止する役割、小さな害虫が葉の本体に近づきにくくする役割などが言われています」と解説されているように、植物にとってはなかなか大事な役割がある。
なので、スミレに限らず、毛がどこに生えているか、どんな形状で生えているかなどの点は、ときに種の分類の際の大事なポイントになることがある。
ところで、タチツボスミレにおいて、毛があるものとないものが生理的にどんな違いがあるのか、この点については、私の知識はまったくない。どなたかご存知の方には、ぜひご教示いただきたいところだ。
<参考文献>
「上州花狂いの植物散歩」(Website)
植物生理学会Website「植物Q&A」2383
<記事 2018年2月8日>