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キンモウワラビ  金毛蕨  キンモウワラビ科キンモウワラビ属

キンモウワラビ
冬には紅葉する <撮影:2017年1月>

キンモウワラビ
夏〜秋の葉 <撮影:2014年11月>

キンモウワラビ鱗片
葉柄最下についている鱗片 <撮影:2014年11月>

この植物の所属科については、図鑑によってイワデンダ科、オシダ科、メシダ科と実にばらばらであるが、ここでは最新のAPG分類を反映している「植物和名―学名インデックス YList」(Website)に従った。

 葉柄の一番下、地面に接する部分に赤茶色の鱗片がもじゃもじゃという感じで生えている。光線の具合によっては、それがキラキラと輝いて見える。これが「キンモウ」の由来であることはほとんど間違いないと思われる。
 冬になると、葉は(個体差があるが)黄色から紅色の葉に美しく変身する。

 環境省レッドリストでは絶滅危惧U類に位置付けられているシダなので、全国的にはやや貴重な存在と言っていいだろう。
「サイエンス・ミュージアム・ネット」の「標本情報検索」で見ても、産地は非常に局所的で、岡山・広島を中心とする中国地方、高知を中心とする四国地方、それに九州にいくつか産地があるが(ただ、こちらのものはケキンモウワラビが多い)、そこから東は大きな空白地帯になっていて、突然、関東の西部に産地が集中する。なかでも、埼玉・群馬は飛び抜けて多く、栃木にも1か所ある。東北・北海道にはまったくない。
 群馬でもレッドリストでは絶滅危惧U類に位置付けられているのだが、南西部にいくととくに希少種とは思えないほどあちこちで見ることができる。「上州花狂い」氏は、19か所を確認しているそうだ。
 私が日常的に植物観察をしている県の東部エリアでは、いまのところ見つかっていない。でも、栃木県の西部には採集記録があるのだから、群馬の東部にあってもおかしくはない。いずれ見つけ出してみたいものだ。

<参考文献>
「上州花狂いの植物散歩」(Website)

<記事 2018年1月11日>

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