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 キヨスミウツボ 清澄靫 ハマウツボ科キヨスミウツボ属

キヨスミウツボ
これが花 <撮影:2016年7月>

キヨスミウツボ
わずかに雄しべがのぞいている <撮影:2016年7月>

キヨスミウツボ
群落 <撮影:2016年7月>

植物仲間のHさんから「キヨスミウツボを見に行きましょう」と誘われた時、OKの返事をしたものの「さて、キヨスミウツボってどんなものだっけ」と首をかしげてしまった。これまで見た記憶はないし、手近の図鑑をひらいても、あまりよくわからない花で、予習もできないまま、とにかく待ち合わせの時間に駆けつけた。
 Hさんは、共通の植物観察の師匠であるK氏から場所を聞いているというので安心してお任せしていたのだが、この日は、結局見つけることができなかった。
 数日後、K氏からあらためて詳しい場所を聞いたHさんに再び案内してもらって、再挑戦。前回とほぼ同じエリアだったのだが、探索場所がずれていたのだ。この日はしっかりと見つけ出すことができた。
 それにしても、Hさんから「これ、これ」といわれたものは、なんというか、これってキノコじゃないの、と言いたくなるような、奇妙な姿をしたものだった。

 光合成をやめた植物だから、普通の植物のように緑の葉というものがそもそもない。茎は鱗片葉に包まれているというが、どうやらその茎は地中にあるもよう。地上に顔を出しているのが花になるわけだが、これまたただの白い棒が突き出しているだけのように見えてしまう。なかに、わずかに口をあけているのがあるので、たぶんこれが花なんだろう、と見当をつける。このあとさらに大きく開いて、なんとか花弁らしい姿にはなるようだが、お世辞にも美しい花とは言えない。

 群馬県ではなかなか出会える場所が少ないが、この日、Hさんに案内してもらった場所は、かなり大きな群落になっていた。案内してくれたHさん、教えてくれたK氏にはあらためて感謝したい。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
「上州花狂いの植物散歩」(Website)

<記事 2018年7月16日>

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