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 コハコベ  小繁縷  ナデシコ科ハコベ属

コハコベ
アップでみるとなかなか美しい <撮影:2008年4月>

コハコベ
 <撮影:2013年3月>

コハコベ茎
茎が緑色のタイプ <撮影:2018年4月>

とにかくどこにでもある草だ。我が家でもずいぶんはびこっている。ただ、植物体は柔らかく、根もがっちり張っているわけではないので、草取りはごく楽で、そういう意味では始末のいい草である。
 そんな一見どうでもいいような植物だが、じっくり見つめているとなかなか魅力的な花である。面倒でも、ルーペで拡大し、写真を撮るにも接写レンズ・接写モードで撮ることをお勧めしたい。ここにある写真も接写レンズでできるだけ近寄ったものを、さらにパソコンで拡大している。
 真ん中で3つに分かれているのが雌しべの花柱。真っ白な花弁は5枚だが、それぞれが深く2裂しているので、ちょっと見には10枚に見える。
 これによく似ているのが「ミドリハコベ」。こちらは茎が緑色。一方、コハコベの茎は多くが紫褐色。この場合は簡単に見分けがつくのだが、日陰にあるコハコベはときどき茎が緑色になっている。そうなると、茎の色だけでは見分けることができない。
 そこでポイントになるのが、雄しべの数。4個以下ならコハコベ、8個以上ならミドリハコベ。この写真の雄しべは3個しか見えないので、これはコハコベということになる。問題は茎が緑で、雄しべが5〜7個だった場合。これはどちらとも決められない。こういう時は、種子の姿を比べるしかない。倍率の高いルーペなどを用いて、種子にある突起を見る。植物の同定って、けっこう大変なのだ。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』(監修/林弥栄 写真/平野隆久 山と渓谷社)

<記事 2018年4月14日>

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