柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 >  クロヅル

 クロヅル 黒蔓 ニシキギ科クロヅル属

クロヅル
花数は多い <撮影:2018年7月>

クロヅル
結実率も高いようだ <撮影:2018年7月>

クロヅル
他の植物に絡み付く <撮影:2018年7月>

この花に出会ったのはいまから10年以上前、山の師匠(故人)に誘われて標高2000m弱の山に登った時のことだ。
 そのころは植物についての知識はほとんどなく、師匠が「これは○○」「あれは□□」と教えてくれるのを聞きながら、写真とメモをとり、パソコンに保存しておくのがせいぜいというレベルだった。
 この植物については、残念ながら師匠も名前を知らなかった。それが私にわかるはずがない。なんとなく気になったのでパソコンに保存して何かの機会に思い出してはネットで調べてみたりしたのだが、全く行き着くことができなかった。
 その数年後、そこそこの図鑑も揃えたりして植物の勉強を始めてから、あらためて花を見たら、どうもマユミなんかの仲間に似ている。それにしても、ほとんど草にしか見えないこれが、マユミの仲間ということがあるのだろうかと疑いながらニシキギ科を総めくりしていたら、なんとそこによく似た植物があるではないか。
 花の特徴、葉の特徴などを残してあった写真データと照らし合わせ、翌年、もう一度実際の植物を観察して、ようやく私なりの同定作業が終わった。
 花色は地味で、地を這うように生育しているから特に目立つ植物ではない。それでも、こういう経過で知った植物には、なんともいえない親近感を覚える。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2018年8月6日>

#