柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 >  クロイチゴ

 クロイチゴ 黒苺 バラ科キイチゴ属

クロイチゴ
 <撮影:2017年7月>

クロイチゴ花
花の移り変わりが分かる <撮影:2018年6月>

クロイチゴ果実
黒くなったら食べごろ
 <撮影:2017年7月>


クロイチゴ葉裏
葉裏は綿毛びっしり <撮影:2017年7月>

よく訪れる山のあちこちにあるので写真も結構とっているのだが、先日の観察会で、まじまじと花を見る機会があり、新鮮な発見をした気持ちになった。

 クロイチゴは、枝の途中にいくつかの花をまとまってつける(これがのちに、そのまままとまった果実になるわけだ)。その花が、一様の姿ではなく、蕾から開いたばかりの状態から、若い果実になろうとしている所までの各段階を一度に見られる状態になっているのだ。
 小さくて申し訳ないが、2枚目の写真にぜひ目を凝らしてみてほしい。
 写真の真ん中やや左には蕾がある。その隣は蕾から花になったばかり。ピンク色の花弁に囲まれて束になっているのは雌しべだ。一番上にある花は、花弁が落ちて、雌しべの周りにある雄しべが思い切り背伸びをしているように見える。昆虫に頼んで、他の花に花粉を運んでもらうのだろう。
 その下の花は、雄しべも落ちて、受精した子房が大きくなり始めている。雌しべの柱頭は残っているが、これはもう花ではなく果実といっていいのではないだろうか。

 実は熟すと黒ずむ。これが名前の由来で、図鑑によれば、上位ランクに入る美味しさだそうである。今度、クマやシカにやられる前に食べてみよう。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/石井・崎尾・吉山ほか 山と渓谷社)

<記事 2018年7月3日>

#