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クサタチバナ    草橘   キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属

クサタチバナ
<撮影:2009年6月>

クサタチバナ
 <撮影:2015年6月>

純白の花弁が、しっとりとしてやや暗い梅雨時の森に浮かび上がる。霧に包まれた山道で出会うとなお味わい深い。
 草であるが、けっこう背が高いので、やや高い場所にあると、ほとんど目の高さで花を見ることができるのも嬉しい。

構造はちょっと独特

ミカン科のタチバナを思わせる花ということから名づけられたという。たしかに遠目には似た雰囲気があるが、近づいてみると構造はだいぶ異なる。
 一見すると花弁が5枚あるように見えるが、これは合弁花で、1枚の花弁が5つに分かれているという感じの花だ。そして、花の真ん中あたりに副花冠というものが立ち上がって、これも5つに分かれ、おしべ・めしべを囲んでいる。
 雄しべ、雌しべはそれぞれが癒着したようになって、固まった感じで小さく立っている(ずい柱と呼ぶ)。写真下は、そこにたまった蜜を吸いに虫が寄ってきているところだ(虫の名は不明)。


<参考文献>
『日本の野生植物 草本V』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社)
『写真で見る植物用語』(岩瀬徹・大野恵一著 全国農村教育協会)

<記事 2015年6月27日>

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