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 マルバアオダモ          モクセイ科トネリコ属

マルバアオダモ冬芽
冬芽 <撮影:2014年1月>

マルバアオダモ花
花 <撮影:2013年4月>

マルバアオダモ果実
果実 <撮影:2013年5月>

春の山の中を歩いていると、やや遠いところに霞をまとったような樹を見ることがある。近づいてみるとたいていマルバアオダモである。
 合弁花だが、花弁は数ミリ幅に4裂する。ほとんど純白で、びっしりと枝についているから、離れているとそんな風に見える。花の塊がわずかな風にゆらりゆらり揺れるのはなかなか風情がある。
 いまどきみられる冬芽は、少し青みがかった灰色の粉状毛におおわれており、帽子をかぶった子どものようだ。行き会えば思わず触れてみたくなる。
 果実は細長く扁平で、熟すとひらひらと風に乗って散っていく。
 名は「マルバ」だが、葉の形が円いわけではなく、鋸歯がくっきりしているアラゲアオダモに比べてほぼ全縁(鋸歯がない)であることからこう名付けられた。ちょっと得心しにくい命名であり、別名のホソバアオダモのほうがしっくりくる。
 硬い材であるため、バットの材料になるというが、それほど太い樹にはまだ出会っていない。



<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/城川・高橋・中川ほか 山と渓谷社)

<記事 2016年1月7日>

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