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ミツバベンケイソウ  三つ葉弁慶草  ベンケイソウ科キリンソウ属

ミツバベンケイソウ
葉は対生 <撮影:2016年10月>

ミツバベンケイソウ
こちらの葉は名の通り3輪生 <撮影:2016年9月>

ミツバベンケイソウ
まだ蕾 <撮影:2016年10月>

「ベンケイ」とあれば、当然、源義経の家来である武蔵坊弁慶を思い浮かべる。
 実際、ものの本(site)によれば、「この植物が簡単に挿し木で増えることや、炎天下に置いても発根してくれること、寒さに強いことなど、とにかく強いことを弁慶に例えて」名づけられたそうである。命名者の発想はなんとなく安易に思えるが、まあ、この名が定着しているので、いまさらあれこれ言うこともあるまい。

 ベンケイソウ科にはいろいろな植物があるが、このミツバベンケイソウは、開花期が秋。周囲の花がしだいに少なくなる時期にぽっと咲いていてくれるので、なんだか心が和む。写真で分かるように、茎の先端に淡黄緑色の小さな花が集まっているので、かなり地味だが、それはそれで秋の趣である。
 先日出会ったミツバベンケイソウも、周囲の草がほとんど枯れかかった石垣にしがみつくように数株咲いていた。
 やや厚ぼったい葉には、ベンケイソウ科の特徴がよく出ている。名前の通り3輪生するのが普通だが、2枚が対生するものや4輪生するものもある。ベンケイソウの中にも対生するものがあるが、こちらは花の色が淡紅色なのではっきり区別できるようだ(未見)。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社) 「上州花狂いの植物散歩」(Website) 「花言葉」(Website)

<記事 2016年10月31日>

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