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 ミツバウツギ   三葉空木    ミツバウツギ科ミツバウツギ属

ミツバウツギ花
花 <撮影:2014年5月>

ミツバウツギ若い果実
若い果実 <撮影:2012年6月>

ミツバウツギ冬の果実
何かを連想したくなる冬の果実 <撮影:2011年12月>

葉が3枚で1セット(3出複葉)、枝が空洞になっていることからミツバウツギである。じつに単純明快な名前で、とても覚えやすいのがありがたい。

 ある冬のこと、里山を歩いていると、すっかり葉を落とした枝に奇妙なものがぶら下がっている。なんだか、ハリウッド映画にこんなふうな兜をかぶった人物?が出ていたような気がするが、その映画自体を見ていないので、それ以上のことは分からない。
 これが果実であることはまあ想定できるのだが、樹の名前までは分からなかった。それが分かったのは、翌年、葉や花を確認してからだ。
 花は初夏に咲く。白い花であることが他のウツギの仲間と似ているともいえるが、科は全く別である。よく見れば、花の構造がだいぶ違う。
 ウツギは萼は緑色で、花弁は白、言ってみればどこにでもある平凡な形である。一方、ミツバウツギは、広がっている5弁のものは萼片であり、花弁はそのなかにあって雄しべ・雌しべを円く囲むように直立している。
 「おれは普通のウツギとは違うんだ」と突っ張っているようなこの姿の面白さ。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2015年12月31日>

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