柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 > モミジイチゴ

HOME | 植物の部屋

モミジイチゴ    紅葉苺   バラ科キイチゴ属

モミジイチゴ
<撮影:2008年5月>

さわやかな5月晴れの頃の山道で、細い枝から下向きの白い花が咲いていれば、ほぼこのモミジイチゴだ。
 梅雨時になると今度は、オレンジ色のおいしそうな実が垂れ下がる。写真をとってあったつもりになっていたがコレクションにない。今度、撮影することが出来たら、ここに追加したい。
 そう大きな木にならず、ちょうど目の高さぐらいに枝を伸ばして花をつけるものだから、実は、撮影はけっこう面倒なのだ。刺の多い枝の下に潜り込んで、中腰で天を仰ぐような格好をしなければならないから、ついつい手振れ写真も多くなってしまう。

オレンジ色の実には特別の魅力が

モミジイチゴは、花もすがすがしくてよいが、いっそう魅力的なのが実である。
 おいしいんですよ。そのまま食べても甘酸っぱくてなかなかいけるが、これを35度の焼酎に漬けこんで果実酒にするとたまりませんね。我が家でも数年前にある山でたんまり収穫し、それをやったことがあるので、これは確かなことです。
 本当は、毎年つくりたかったのだが、その翌年、東日本大震災と福島第1原発の大事故があり、野山が広範囲に放射能に汚染され、我が家で獲りに行っていた地域も放射能数値が特に高いところになってしまったので泣く泣くあきらめたという経過がある。こういう意味でも原発を推進してきた人たちの罪深さをあらためて感じる。
 いまは、汚染の度合いは原発事故直後ほどではないのだろうが、あれ以来、野山のものを口にすることをどうしても敬遠してしまう。脱原発は、自然を守る大前提だ。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/石井・崎尾・吉山ほか 山と渓谷社)

<記事 2015年5月9日>

#