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ムラサキセンブリ  紫千振  リンドウ科センブリ属

ムラサキセンブリ花
一番下の花の花弁は6裂 <撮影:2016年10月>

ムラサキセンブリ花
 <撮影:2016年10月>

ムラサキセンブリ
全体。たくさんの花がついている <撮影:2016年10月>

もちろんあの苦いセンブリの仲間である。センブリの花も美しいが、こちらはまた、気品のある華やかさとでも言えばいいのだろうか、格別の美しさである。
 動植物全般にくわしいTさんがわざわざ生育場所まで案内してくれた。もう心の底から感謝感激である。というのも、このムラサキセンブリ、ごくごく限られた場所にしかないので、特別な幸運に恵まれるか、知っている人に教えてもらわない限りお目にかかることができない植物なのだ。

 薄紫の花冠裂片(合弁花なのだ)には濃い紫のすじがはいっている。裂片の数は5枚が多いが、4〜7枚まで変化があり、それに対応して雄しべの数がきまっているのもおもしろいところ。真ん中にある濃い紫の紡錘形は子房。そのうえにちょこんと乗っているのが雌しべで、花柱はない。
 センブリに比べればずっと背が高く、そこに30以上の花が一斉に開花するからなかなかの迫力だ。

 本当は今年もぜひこの花を見たかったのだが、そこに至る道路が森林作業のため通行止めになっており、行きつくことができなかった。何とも残念でならない。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本V』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
「三河の植物観察」(Website)

<記事 2017年11月4日>

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