柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 > ナンテンハギ

HOME | 植物の部屋 | 料理と食 | 随想・迷想

ナンテンハギ    南天萩   マメ科ソラマメ属

ナンテンハギ

群馬県東部のある公園は、現役時代の私がときどき息抜きに行く場所でした。市街地のすぐ後ろに控えている山には、元気な高齢者が毎日のように登っており、この公園は、その山の登山口でもあるため、駐車場は平日でもけっこうな利用率です。こちらの方面で仕事があると、昼休みには、狭苦しい室内でご飯を食べるよりよほどいいと、弁当持参でここに来ていました。同じ思いの人もいると見え、車の中で弁当を広げている人が何人かいます。

汚れた溝の上に

あるとき、道路わきにある自販機で飲み物を買おうとして、道の向こう側にある石積みの擁壁になにげなく目をやると、紫色の小さな花らしきものが揺れているではありませんか。近づいてよくみるとナンテンハギでした。擁壁の下は流れのない側溝で決してきれいとはいえませんが、そんなことにかまわず静かに咲いていました。

小葉2枚が特徴

スズメノエンドウなどで知られるマメ科ソラマメ属は、偶数羽状複葉のつる性で、巻きひげを伸ばして他の草などに巻きつくものがほとんどですが、この花は小葉が2枚、巻きひげもほとんどありません。小葉はやや硬い感じで、その形がナンテンの葉に似ていることから「ナンテンハギ」の名がつけられたということです。

<参考文献「山渓ハンディ図鑑 野に咲く花」281ページ>
<撮影日 2010年10月5日>
<記事 2012年10月6日>

#