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ネバリアザマヤマアザミ   粘り東山薊    キク科アザミ属

ネバリアズマヤマアザミ
総苞は粘る 撮影:2013年10月

ネバリアズマヤマアザミ
花はまばらな穂状につく 撮影:2015年9月

ネバリアズマヤマアザミ白花
稀に見られる白花。美しい 撮影:2015年9月

アズマヤマアザミには、総苞が粘るものと粘らないものがある。そのうち粘る方にはネバリアズマヤマアザミという呼称がつけられ、アズマヤマアザミの品種に位置付けられている。
 国立科学博物館のウェブサイト「日本のアザミ」には、「中部・関東地方では腺体が退化して総苞は粘らないが,東北地方や北陸地方,近畿地方では中片と内片に楕円形の腺体がよく発達して,総苞は著しく粘る(ネバリアズマヤマアザミと呼ぶ)」と記述されている。
 ということは、私のフィールドである群馬県内にはネバリアズマヤマアザミがないと読めるのだが、実際に私が見て、触っているアズマヤマアザミは県の東部でも、西部でもどれもかなり粘るものばかりである。この事実からは、少なくともネバリアズマヤマアザミに関しては「日本のアザミ」の記述には大きな疑問がある。

 アザミは、私には同定の難しい植物であるが、アズマヤマアザミは花の下部の緑色の部分(総苞)がぴったりと密着し合い、総苞片の先のそり返りもないので、離れていてもそれと分かる。花は、茎の中部からてっぺんまで、葉の腋に固まってつく。花柄がほとんどないか、あってもごく短いので、茎から直接出ているような印象がある。
 粘るかどうかは触ってみるとすぐわかるのだが、うっかり触ると鋭い刺で痛い目に合わされる。

 まれに白花もあるが(一番下の写真)、こちらはまだ学名もないようだ。

<参考文献>
「日本のアザミ」(国立科学博物館 Website)

<記事 2015年10月5日>

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