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ノボロギク   野襤褸菊    キク科キオン属

ノボロギク
花冠は筒状花の集まり <撮影:2015年4月>

ノボロギク果実(冠毛)
たっぷりとした冠毛が種を運んでいく <撮影:2008年12月>

ヨーロッパ原産の1年草。日本に渡来したのは明治の初めというから、帰化植物としての歴史は1世紀以上の長さになる。
 道端にも、畑にも、それこそ人家のあるところにはどこにでもある。花期はあるようで、ない。春から夏にかけてが一番元気な時期だろうが、ほとんど1年中みかける。それが拡散力のある雑草の特徴でもある。
 植物体は比較的柔らかく、巨大になるわけでもないので駆除がやっかいということではないのだが、タンポポのような綿毛のついた種子がどこにでも飛んでいくせいか、絶えることなく存在し続けている。
 それにしてもずいぶんかわいそうな名前を付けられたものだと思っていたら、「ボロギク」とは「サワギク」の別名だそうである。そのサワギクに似て、野に咲くからノボロギクということのようだ。
 サワギクは多数の冠毛が寄り集まってぼろくずのように見えることからこの別名がついたという。それはそれとして、まばらではあるがはっきりとした舌状花のあるサワギクと、舌状花のないノボロギクとが似ているとは、私にはよく理解できないことである。図鑑には「(ノボロギクには)まれに舌状花がある」と書かれているが、私はまだそれを見たことがない。




<参考文献>
『日本の野生植物 草本V』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)
『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』(監修/林弥栄 写真/平野隆久 山と渓谷社)
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社)

<記事 2015年12月23日>

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