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 ニョイスミレ 如意菫 スミレ科スミレ属

ニョイスミレ花
このスミレはアップより…↓ <撮影:2015年5月>

ニョイスミレ花
少し引いた方がいい <撮影:2014年5月>

ニョイスミレ花
距は太くて短い <撮影:2012年4月>

里山の散歩道や低山の登山道から山地まで、ちょっと湿気っぽいところや日陰になる場所に群れを成して咲いている。しかも花期が長い。ポピュラーさではタチツボスミレと双璧をなすのではないだろうか。

 ところで、ニョイスミレの「ニョイ」は、これまでてっきり孫悟空に出てくる如意棒のことだと思っていた。それにしても伸びたり縮んだりして、強力な武器にもなる棒とこのスミレのイメージがどうも結びつかないので、なんとなくすっきりしないまま来ていたのだが、この文章を書くにあたって調べ直したら、なんと孫悟空ではなく文殊菩薩が持っていた棒状のもののことだという。いまは高僧が法話や儀式のときに持つそうで、形状はまっすぐではなく、先の方が鳥の頭とくちばしのように曲がっている。その形がこのスミレの花姿に似ているのだ。
 またこのスミレの別名はツボスミレ。ツボは庭や道端を指す「坪」で、そういうところに生えているからだという。こちらの名前を「本名」にしている図鑑も少なくない。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし 山と渓谷社)
『野草の名前 春』(文庫版)(高橋勝雄著 山と渓谷社)
「上州花狂いの植物散歩」(Website)

<記事 2019年2月22日>

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