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オカスミレ   丘菫   スミレ科スミレ属

オカスミレ
無毛タイプ<撮影:2013年3月> オカスミレ
側弁基部有毛タイプ<撮影:2012年4月>

アカネスミレとよく似た姿

オカスミレはアカネスミレの変種(品種とする図鑑もある)である。そのため、同じような環境の中で、混在していることが少なくないようだ。
 三角形の葉、茜色の花、細く長い距と、全体的な姿かたちはよく似ている。

ポイントは毛

両者を区別する一番のポイントは毛である。それがどこに生えているかが決め手になる。
 おおざっぱに言えば、全体的に多毛なのがアカネスミレである。とにかく、子房(やがてタネになる胚珠がはいっているところ)にまで毛があるという、他に見られないほどの多毛ぶりである。
 それに対して、オカスミレは全体につるっとしており、その印象通り、毛というものがほとんどみあたらない。
 この特徴だけで区別がつけば実にわかりやすいのだが、それがそうでないところが困りものなのである。

区別のつきがたいものも

図鑑によって少しずつ表現が違うのだが、アカネスミレでも、毛が少ないものがあるようだし、なかには「側弁の基部以外は無毛のものもある」という。一方、オカスミレは「ふつう側弁だけは毛がある」としている図鑑もあるから、側弁だけに毛がある場合は、簡単にはアカネスミレかオカスミレか、断定することができない。
 「同定するときは、一つの図鑑だけに頼ってはならない」というのは植物観察の鉄則だが、図鑑によって違いがありすぎるのも、私のような素人にとっては、ほんとに悩ましい。
 写真は、それらの情報をもとに、私なりに判断したオカスミレである。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本U 離弁花』(佐竹・北村他/平凡社)
『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』(林 弥栄/山と渓谷社)
『原色 日本のスミレ』(浜 栄助/誠文堂新光社)
『山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ』(いがりまさし/山と渓谷社)
<記事 2014年3月22日>

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