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オクトリカブト   奥鳥兜   キンポウゲ科トリカブト属

オクトリカブト
<撮影:2009年9月> オクトリカブト花弁
タツノオトシゴのようなものが花弁<撮影:2014年8月>

誰もが知る猛毒植物

トリカブトが猛毒を持っていることは、特に植物好きの人ではなくても、よく知られている。そのトリカブトの仲間でも二番目に毒性が強いといわれているのがこのオクトリカブトである。ちなみに一番は、エゾトリカブトだという。
 観察会などでトリカブトの話になると、根だけに毒があると誤解している人が結構いる。もちろん、根にはたっぷり毒が蓄積されているが、他の部分もけっして安心するわけにはいかない。
 実際、中毒事例をあたってみると、春の山菜取りでニリンソウ(芽生えの頃の葉がよく似ている)などと一緒に葉を摘んできて食べ、死に至った例もある。植物体のすべてが危険なのである。

怖いもの見たさ

それだけに観察も命がけだ(ウソ)。
 最初は、こわごわ周囲から眺めまわしているだけだったが、ヘルメットをかぶったような独特の花の形、しかもその青紫のものは花弁でなくて萼であり、花弁は萼に包まれてこれまた独特の形をしていることなどを学ぶと、どうしても花に触れ、ヘルメットを脱がせたりしたくなるのだ。
 まあ、その際でも、死なないまでも中毒症状が出るのは願い下げなので、間違っても植物体が口に入らないようにし、また、素手で触ることもできるだけ避けるようにしている。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本2』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編/平凡社)
『毒草を食べてみた』(植松黎/文藝春秋)
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真・永田芳男 解説・畔上能力/山と渓谷社)
<記事 2014年9月10日>

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