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オオイヌノフグリ    大犬の陰嚢   オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属

オオイヌノフグリ
  <撮影:2008年5月>

誰が名づけたか知らないが、お気の毒な名前を呈上されたものである。同属のイヌノフグリとよく似た帰化植物なので、そのまま名前が横滑りしてしまったのだろう。
 ふぐり――「陰嚢・きんたま」の意の雅語的表現。(「新明解国語辞典第5版」)
 別に下ネタ話をやるつもりではないのだが、「新明解」のあまりに直截的な解説が面白すぎて、つい脱線。それにしても、「雅語的表現」とは恐れ入った。とすると、オオイヌノフグリの名は、お気の毒どころか、きわめて優雅な名前ということになるのかな?
 閑話休題。
 植物の開花期で季節分けすると、オオイヌノフグリは春の花の仲間になるようだが、実際には(関東地方では)ほとんど1年中咲いている。
 我が家の庭の陽だまりでは、真冬の1月でもいくつも花がついている。帰化植物の雑草の典型のような花だ。その生命力でどこにでも広がるから、やっかいだし、おかげで住処を追われた在来植物もあるに違いないが、その花姿の愛くるしさから、どうにも憎めない植物である。
 花に触れると、簡単に全体がぽろっと落ちる。まさに合弁花だ。
 名の由来は果実の形状にある。それをとった写真がないので、今年はちゃんと撮影しなくては。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』(監修/林弥栄 写真/平野隆久 山と渓谷社)

<記事 2015年1月13日>

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