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オヤマリンドウ  御山竜胆  リンドウ科リンドウ属

オヤマリンドウ花
花は茎頂のみ <撮影:2017年9月>

オヤマリンドウ花
茎頂の下1段にも花が <撮影:2016年8月>

秋の山野を代表する花の一つだが、よく似たエゾリンドウと同じエリアに生育するので、私にとっては同定が悩ましい植物のひとつである。
 手近の図鑑では、エゾリンドウは花冠がよく開くが、オヤマリンドウはほとんど開かないとある。オヤマリンドウに関してはその通りなのだが、曇りの日は、エゾリンドウも開かない。晴れた日でもあまり開かないエゾリンドウも少なくない。
 こうなると花冠の開き具合だけでは決められない。
 ということで、これまでさんざん悩んできたのだが、最近ようやく、
●花冠はほとんど開いていない。
●花がついているのは茎頂だけ、またはその下1段まで。
●花冠の長さがおおむね3センチ以下。
●萼片の長さがおおむね15ミリ以下。
●萼裂片が短く、ほぼ同形。
 というような特徴がほぼ当てはまるものを、あとはエイヤッと割り切ってオヤマリンドウに分類することにした。

 当のオヤマリンドウ(もしかしたらエゾリンドウかもしれないが)は、そんな私の悩みなどは「われ関せず」と、山を渡る爽やかな風を受けて、気持ちよさそうに揺れている。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社)

<記事 2017年9月24日>

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