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 リョウブ   令法    リョウブ科リョウブ属

リョウブ冬芽
冬芽 <撮影:2014年1月>

リョウブ花
花 <撮影:2014年6月>

リョウブ
全体 <撮影:2011年7月>

 山の中で最初にこの樹にであったときは、ナツツバキとなかなか区別がつかなくて困った。それほど樹皮が似ているのである。
 その樹皮は柔らかくておいしいのだろうか、鹿が好んで齧るようで、幹回りをぐるりとはがされて、まさに赤裸のようになっているリョウブを随分見かける。
 冬芽は、芽鱗がはがれやすいのだが、写真のようにしばらく笠のようになって残る。まるで、風の盆の踊り子のように見えて、観察するのが楽しい。
 花は夏に咲く。それぞれ5枚の花弁も萼片も白くて、さわやかだ。一つ一つは小さいのだが、房のようにまとまって咲くので、よく目立つ。
 新芽や若葉は山菜として食べられるそうだが、それだけではなく、「平安時代以来、新葉を湯掻いて乾燥させ、救荒食物として貯蔵させたと言われる。飯や穀物に混ぜて炊き、食料の不足を補ったらしい。リョウブ飯と呼ばれる」(下記、参考文献より)。
 リョウブという名も、飢饉に備えるため「令にて植えさせたための名」(同上)だそうである。そういえば、漢字(令法)をひっくり返せば「法令」だ。

<参考文献>
「木のぬくもり・森のぬくもり」(Website)

<記事 2016年1月3日>

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