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 サイハイラン 采配蘭 ラン科サイハイラン属

サイハイラン
初めて出会ったサイハイラン <撮影:2012年6月>

サイハイラン葉
葉はこんな感じ <撮影:2018年5月>

アオサイハイラン?
アオサイハイランだろうか <撮影:2018年5月>

この花の存在を最初に教えてくれたのは、植物観察のK師匠である。数人で実施した植物観察会のときのことだ。道路脇に車を止め、そこから少し歩いたところにそれはあった。K氏は「長く立ち止まらず、見たらすぐ移動するように」と鋭く指示をした。そこにサイハイランがあることを知られると、すぐに盗掘される恐れがあるからだという。
 で、実際に盗掘されてしまったのかどうかわからないが、翌年も、その次の年もその場所を尋ねてみたのだが、サイハイランが見当たらない。
 数年後、別の場所を観察仲間のH氏に教えてもらった。そこは人通りも少ないところで、かなりゆっくり観察できる、ありがたい場所である。この後、盗掘されたり(自然に)絶えたりしないよう願うばかりである。

 花の姿が日本の昔の武将が使った采配に似ている所から和名がつけられた。なかなかにわかりやすいネーミングである。
 そのヒラヒラは、3枚の萼片と2枚の花弁である。さらにその中にある赤紫色を帯びた長いものは唇弁で、それに包まれるような形でずい柱(雄しべと雌しべが合体したもの)が顔をのぞかせている。
 萼片と花弁の色は変化があるようだが、私が見ているのは、ほんのり赤色が乗った薄茶色というのがほとんど。花の勢いが失われてくると、だんだん枯葉色のようになってくる。
 それが、つい最近、H氏からの情報で行ってみると緑白色の萼片・花弁を持つ花があるではないか。図鑑にはアオサイハイランという品種が記載されているが、説明は「(花色が)緑色」とあるだけなので、これがそれにあたるのかどうかはわからない。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本T』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社) 『原色日本植物図鑑 草本編(下)』(北村四郎ほか 保育社) 「松江の花図鑑」(Website)

<記事 2018年5月29日>

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