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セキヤノアキチョウジ   関屋の秋丁字   シソ科ヤマハッカ属

セキヤノアキチョウジ
<撮影:2013年10月>

アキチョウジなら大発見

最初にこの花に出会ったときは、てっきり、ケシ科のヤマエンゴサクなどの仲間ではないかと思った。同行の人に名前を教えてもらったが、1回では呑み込めず、「これが、アキチョウジですか」というと、「アキチョウジがこんなところに咲いていたら、えらいことだ。これはセキヤノアキチョウジだよ」とダメ押しをされた。この方たちと野外観察をすると、長たらしい名前でも、本名をちゃんと言わないと厳しい指摘がとんでくる。
 図鑑によれば、花は両者ともよく似ているが、アキチョウジは本州の岐阜県以西と四国、九州に分布するとある。たしかに、それが群馬県内にあったら大事件である。

「セキヤノ」とは何?

この和名がまたよくわからない。「アキチョウジ」は、秋に丁字形の花をつけるからと言われれば、まあそれは分かるけど、セキヤノと頭につくのはなんなんだ。図鑑には、変わった名のいわれについて簡単な説明があることが多いのだが、手元にある二つの図鑑には見当たらない。インターネット検索でようやく行き当たった「GKZ植物事典」というWebサイトでは「箱根の関所付近で発見されたアキチョウジの意」と説明している。なるほどね。
 最初に出会った2年前にはピンぼけ写真しか撮れず残念な思いをしていたが、つい先日、車で山沿いの道を走っていたら、ひょっこりと目に入った。大喜びで写したのが、ここにある写真である。それにしても、シソ科の中でこんなに筒部の長い花があるとは。私の知識もまだ初歩の初歩である。
<参考文献>
山渓ハンディ図鑑2「山に咲く花」(写真/永田芳男 解説/畔上能力 山と渓谷社)
「GKZ植物事典」(Web site)
「上州花狂いの植物散歩 失われゆく植物を求めて」(Web site)
<記事 2013年10月24日>

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