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センブリ   千振   リンドウ科センブリ属

センブリ
<撮影:2013年11月> センブリ
全体像<撮影:2013年11月>

苦い思い出

健胃薬としてつとに知られているが、とにかく苦い。
 センブリと言えば、忘れられない体験がある。もう何10年も前の若かりし頃、どこかでセンブリの全草を干したものを買い入れて、煎じて飲んだことがある。胃の調子が悪いことがそのころしょっちゅうあったからだ。ろくな知識もないまま、量も回数も適当に服用し、「良薬は口に苦し」とばかりに苦みが快感になる頃には、胃腸がすっかり荒れてひどく苦しい思いをした。

見飽きない美しさ

植物体の高さは伸びてもせいぜい20センチくらいと小さいが、花はきりりと美しく、存在感抜群である。
 近縁のアケボノソウと同じように、花冠が5裂し、その一つ一つの裂片に2つの蜜腺溝がついている。一見離弁花のように見えるが、合弁花である。そして、その蜜腺のまわりには長い毛が何本も生えている。こんな姿をルーペで拡大してみていると、なんとも楽しくて見飽きない。


 なお、蜜腺溝の位置はアケボノソウとは違います――アケボノソウのページをご参照ください。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本V』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編/平凡社)

<記事 2014年11月3日>

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