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シモバシラ    霜柱   シソ科シモバシラ属

シモバシラ

シモバシラは、山地の木陰に生える多年草で、花期は秋。いかにもシソ科だなあという白い花をつける。しかし、この花が著名なのは、真冬の独特の姿かたちにある。それがこの「氷の華・シモバシラ」である。

冬の一時期だけ見られる「氷の華」

写真の白いものは、もちろん「花」ではない。根が地中から吸い上げた水は、茎の中の導管を通っていくのだが、冬には地上部は枯れており、水は茎の途中から染み出し、それが凍る。最初は茎を中心にしたつぼ状になるのだが、しだいに氷が発達してくると、さまざまな形が作られてくる。そして最後には、導管も破れてしまい、地中も凍るため水を上げることができなくなってしまう。
 地中は凍らず、地上では水が凍る、絶妙な気温のバランスの中で生まれる「氷の華」がこれなのだ。
 こうした「氷の華」を作るのは、シモバシラ以外にも、同じシソ科のアキチョウジ、カメバヒキオコシ、キク科のシロヨメナ、カシワバハグマなどがあるというが、私はまだ見たことがない。

<参考文献  山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花」(畔上能力・編 山と渓谷社)>
<撮影日 20112年1月14日>
<記事 2013年1月1日>

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