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 スワスミレ  諏訪菫  スミレ科スミレ属

スワスミレ
 <撮影:2014年4月>

スワスミレ
 <撮影:2014年4月>

スワスミレ葉
切れ込みのある葉 <撮影:2012年5月>

エイザンスミレとヒカゲスミレの交雑種。もちろん自然交配で生まれたものだ。1924年、千野光茂氏が長野県諏訪市で発見、翌年、小泉源一博士によって発表された。和名は発見地の諏訪市にちなんだものだろう。
 このスミレを案内してくれたのは、植物観察の師匠であるK氏。もう8年前のことになる。ただ、そのときは時期が悪く、葉だけしか見ることができなかった。その葉の形は、それまで見てきたスミレと比べるとなんとも異様な雰囲気を持っていたので、これはなんともすごい花を咲かせるに違いないと、次の年に花を見るのが楽しみだった。
 その翌年は花の時期に行くことができ、初めてお目にかかることができた。思った通り花の雰囲気もとても個性的だった。花に刻印されている紫条は、ヒカゲスミレの「血」を引いていると思うが、花弁の形などはエイザンスミレの影響が濃いようだ。葉は外形的にはヒカゲスミレを受け継いでいるようだが、深い切れ込みがあるところなどはエイザンスミレ由来に見える。
 この花の周囲をみると、ちゃんと両親であるエイザンスミレとヒカゲスミレがいる。感心してしまうほどわかりやすい交雑種である。

<参考文献>
「上州花狂いの植物散歩」(Website)

<記事 2018年3月26日>

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