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 トチノキ    橡の木   ムクロジ科(←トチノキ科)トチノキ属

トチノキの花
きれいな円錐形 <撮影:2013年5月>

冬芽
樹脂がべっとり <撮影:2014年1月>

若葉
展開し始めた葉 <撮影:2014年4月>

種をつぶしてトチ餅にすることでよく知られている木だ。しかし、この種は相当あくが強いらしい。「栃の実の灰汁抜きは手間と時間が掛かり、また各地方・家庭で受け継がれているコツなどもあり、未経験者にはやや難しい。実際の所、完璧に灰汁を抜くのは困難であり、栃餅には独特の苦みがある」(Wikipedia)。私などの及ぶところではなさそうである。

ソフトクリームの木?

私の歩いている範囲の山の中では、ほぼどこにでもあり、大木で、葉も大きな掌状複葉だから実によく目立つ。
 花は、たくさんの花があつまった円錐花序で、全体の色合いは淡いクリーム色。遠目に見ると、なんだかソフトクリームが樹になっているようで、実に面白い。
 花弁の基部には、大きな紅い斑紋がある。虫に蜜のありかを知らせる蜜標だと誰かに教えてもらった記憶がある。
 花序についている花には雄花と両性花があり、図鑑によっては「ほとんどが雄花で両性花は花序の下部につく」とあるが、ここに掲載した写真の花は、(この写真では判別しにくくて恐縮だが)かなり上の方にも両性花があり、数も雄花に負けてはいない。私がみたトチノキがたまたまそういう状態だっただけなのかどうかについては、私の知識では判断しようがないのだが…。
 冬芽の芽鱗はべっとりとした樹脂で包まれている。これで寒さをしのいで、春を待っているのだろう。

『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2016年2月14日>

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