柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 > ツリバナ

HOME | 植物の部屋

ツリバナ   吊花   ニシキギ科ニシキギ属

ツリバナ実
<撮影:2009年9月>

ツリバナ実
<撮影:2013年10月>

ツリバナ花
花はちょっと地味 <撮影:2009年6月>

風に揺らめく真っ赤な実のなんともいえないかわいらしさ。一目見れば誰でもとりこになってしまう。

 この実に最初に出会ったのは、もう10年ほど前になる。山の師匠である葱さん(故人)に最初に連れて行ってもらった尾瀬の森だ。
 鳩待峠からたどる紅葉の森の道。オレンジ色の光のシャワーに感動しながら木道を歩いていると、真っ赤な実が細い枝から垂れ下がって、揺れている。「ツリバナだよ」と教えられた。
 まるで森の中に小さなたくさんの明かりが灯っているようだ。ピントもしっかり合わせられない安いコンデジのシャッターを夢中で押した。甘いピントの写真だが、いまでも私のデータファイルに残っている。

 つるんとした丸い球の形も魅力的ではあるが、果皮が割れて、オレンジ色の種子が微妙なバランスでつられている姿は、まさに絶品である。
 その後、尾瀬まで行かなくても、わりあい身近な山にあることが分かり、季節になるとほとんど毎年そこに行くようになってしまった。
 花は6月頃に咲き、可憐で美しいが、小さく、色も淡くて地味なのであまり注目されないようだ。

<記事 2015年9月9日>

#