柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 >  ツリガネニンジン

 ツリガネニンジン 釣鐘人参 キキョウ科ツリガネニンジン属

ツリガネニンジン花
倒れかかっているのも少なくない <撮影:2016年8月>

ツリガネニンジン白花
白花 <撮影:2019年7月>

ツリガネニンジン葉
輪生する葉 <撮影:2017年8月>

里山から標高1000メートル以上の山まで、夏に野山を歩けばどこでも出会うといっても言い過ぎではない植物だ。低山歩きを始めた10数年前、植物のことは何も知らなかった私が最初に覚えたいくつかの花の中にこの花があるから、まあずいぶん長い付き合いになる。
 そのころは、ソバナとの区別もよくわからなくて、似たような形の青紫の花に出会うたびに山の師匠(故人)に聞き直していたものだ。

 和名のツリガネは見ての通り。ニンジンは食卓に上る人参ではなく、その根が高麗人参の根に似ているところからつけられたという。根の姿は抜かなければ分からないが、かわいそうなのでまだ見たことがない。葉はふつう数枚が輪生するが、互生・対生の葉が混じることもある。花もやや輪生状につき、そこから花茎を伸ばして下向きに咲く。
 青紫の花の色には濃いものも薄いものもある。また、ときには白花が咲いていることがある。ほんとうに真っ白だと思うものから、わずかに青味を帯びるものまで変化があり、これを探すのもまた楽しみだ。

<参考文献>
『野草の名前 秋・冬』(文庫版)(高橋勝雄著 山と渓谷社)

<記事 2018年8月22日>

#