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ツリフネソウ  釣舟草  ツリフネソウ科ツリフネソウ属

ツリフネソウ花
距は丸くなる <撮影:2012年9月>

ツリフネソウ花
開口部の上に雄しべ・雌しべ <撮影:2012年9月>

ツリフネソウ花軸
花軸の様子 <撮影:2017年10月>

一度見たら忘れない花というものはいくつかあるものだが、これなども間違いなくその一つだろう。
 舟形の花が釣られるように咲いていることから名がつけられたそうだが、まさにピッタリの名だ。花は葉よりも上に咲くから、よく目立つ。開口部が大きいのでクマバチのような大きな昆虫も平気で出入している。
 円く開く5弁花などと比べると構造も独特である。花弁は一番下で左右にビロ〜ンと広がっている2枚と、その上にちょこんと乗っているものを合わせて3枚。左右の花弁の上の縁には長い爪状の小花弁が蛸の脚のように付属している。
 花冠を吊り下げている花柄につながる部分には2枚の平たい萼片がある。そこからずっと後ろにすぼまった筒状に伸びているのがもう1枚の萼片で(計3枚)、最後尾はくるっと丸まった距になっている。
 雄しべ・雌しべは開口部の上部にぶら下がっているように見える。雄しべの葯が雌しべを囲んでいて花柱は外から見えない。
 花軸の下部には紅紫色の突起毛がある。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本U』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)

<記事 2017年10月2日>

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