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ツノハシバミ   角榛   カバノキ科ハシバミ属

ツノハシバミ雄花
垂れ下がっているのが雄花序
<撮影:2009年1月>
ツノハシバミ雌花
雌花<撮影:2012年3月> ツノハシバミ果実
果実。まだ青くて食べられない
<撮影:2013年6月>

枝から棒が突き出ている

冬枯れの山道を歩くと、枝から2本の棒が突き出ている木に出会う。棒は、重力に従って垂れ下がったようになっていることもあるが、ややハの字に開いて突っ張ったようにがんばっていることもある。ツノハシバミの雄花序である。この中には多数の雄花が並んでいて、春先になると花粉を飛ばす。

イソギンチャクのよう

雄花が風に飛ばした花粉を雌花が受ける。雌花は写真のように、芽鱗に包まれた中に数個が固まっており、赤い柱頭(雌しべの先)だけを外に出すので、まるでイソギンチャクがくっついているようだ。普通の「開花」とはずいぶんイメージが違う。

果実はおいしい(らしい)

果実は食べられる。ヘーゼルナッツに似てなかなか美味だという。私もぜひ一度食してみたいものだと思うが、青いうちは存在を承知しているのに、熟したころには跡形もなくなっているのがいつものパターンで(多分、すばしこい動物がもっていくのだろう)、いまだに口に入れることができないでいる。
 私ははじめ、雄花序の姿をみて「ツノ」という名がついたのかと思ったが、どうもそうではなく、果実に角状の突起があることが名前の由来らしい。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@』(写真・茂木透、解説・石井英美ほか/山と渓谷社)
<記事 2014年3月12日>

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