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ウラジロ    裏白   ウラジロ科ウラジロ属

ウラジロ休止芽
茶色い鱗片に包まれた休止芽  <撮影:2014年1月> ウラジロ
芽が伸びてまた羽片が2又に広がる<撮影:2014年5月>

薄気味悪いほどの巨大さ

名前の通り裏が粉をふいたように白い。正月飾りや生け花などでも使われているので、知る人ぞ知るシダである。
 なんといってもその巨大さには驚く。これまでに私が見たシダの中ではまちがいなく一番である。まだシダのことを何も知らないときにあった観察会で、初めてこのシダを教えてもらったのだが、針葉樹林の崖を覆い尽くすほど茂っており、あたりも薄暗かったので、なんだか次にここを通るのが嫌になるような薄気味悪さを感じたものだ(それがいまでは、足しげくこのシダを含むシダたちに会いに行くのだから、不思議なものである)。

どこまでも伸びていく

中軸から2又に分かれた大きな羽片をだし、その中軸がまた伸びて、そのうえに2又に分かれた新たな羽片を出す。中軸の先端に成長点があるため、この繰り返しによって理論的には無限に大きくなりうるという、じつにおもしろい生態を持っている。
 その成長点は、秋には成長が止まり、ちょうど樹木が冬芽を形成するように休止芽というものをつくって、春になるとまたそこから伸び始める。
 羽片は大きな鳥の羽を思わせるように、たっぷりとした豊かな姿をしている。
 あるところには珍しくもないものだが、群馬県内では生息地が限られている。

<参考文献>
『日本の野生植物 シダ』(岩槻邦男編 平凡社)

<記事 2015年1月22日>

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