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 ウラシマソウ  浦島草  サトイモ科テンナンショウ属

ウラシマソウ
 <撮影:2017年4月>

ウラシマソウ
 <撮影:2014年4月>

ウラシマソウ葉
鳥足状に発達 <撮影:2016年5月>

実に個性的な姿をしている。そのうえにこのネーミング。マムシグサの仲間は苦手という人でも、これには結構親しみを感じるらしい。名前も1回聞くと覚えるようだ。
 和名をつけたのが誰なのか、全く知らない。それにしても、大きな口から出ている細いものを釣竿なり釣り糸なりに見立てるのはまあ分かるが、そこから一気にあの浦島太郎につなげてしまうところがすごい。
 その糸のようなものは、花序の付属体と言われるものだが、ほかのマムシグサの仲間の多くは仏炎苞の口の部分まででとどまっており、ウラシマソウのように花の後側まで回り込むほど長くなるのは少数派だ。付属体は花筒の奥深いところにある雌花(または雄花)まで虫を誘導する役目を果たしているのだろうが、ここまで長々と延ばすのは何の理由があるのか、実に不思議。
 花の上に広がる葉もなかなかの風格を漂わせており、存在感のある植物である。

<参考文献>
『日本の野生植物 草本T』(佐竹・大井・北村・亘理・冨成編 平凡社)

<記事 2018年5月3日>

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