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 ウリカエデ    瓜楓   ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属

ウリカエデ
花 <撮影:2016年3月>

木肌
木肌で納得 <撮影:2013年3月>

果実
果実も最初は赤く染まる <撮影:2015年4月>

葉
3裂する葉が多い <撮影:2012年5月>

師匠との出会いの樹

長年勤めた職場を退職した年に参加したある観察会で、よく似ているウリカエデの葉とウリハダカエデの葉の簡単な見分け方を教えてくれた人がいた。そのほかにも、ほかの観察会では聞けないような面白くて詳しい話をしてくれたその人に、それ以後お近づきになっていろいろ教えてもらうことができるようになった。その人こそ、私の植物観察の師匠であるK氏だ。だから、ウリカエデはそういう意味でも忘れがたい樹なのである。

名はマクワウリから

ウリカエデもウリハダカエデも、木肌がマクワウリの皮に似ている所から名づけられた。私の子供のころは、これをメロンと称して(皮はたいてい黄色かった)食べていた。いまのメロンに比べたら甘味は段違いに劣るが、それでもあの頃は甘い果物として嬉しい存在だった。とくに種の近くがとろりとしていて、舌を邪魔する種がしゃくにさわったものである。
閑話休題。
 葉は変化があるが、比較的多くみられるのが3裂したもの。この頂裂片を折ると、先端は葉の基部よりずっと下になる。これが、葉の基部につくか、またはそれより上になるものがウリハダカエデだ。まただいたい、ウリのほうがウリハダより小ぶりである。
 カエデであるから秋の黄葉も悪くはないが、私としては、芽出しから花の時期が特に好きだ。くすんだ紅色の蕾が膨らむと鮮やかな紅色になっていく。芽鱗が割れるとすきとおった紅色の苞が開き、黄緑色の新葉と黄色がかった花が垂れ下がってくる(やや立ち上がって出るものもある)。生命の息吹のようなものを感じる瞬間だ。
 今年もまたその時期にこの花に出会うことができた。それだけでなんだか幸せな気持ちになれる。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/太田・勝山・高橋ほか 山と渓谷社)

<記事 2016年3月28日>

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